ぎっくり腰は、急激な動作や重い物を持ち上げるなどの際に、腰部に負担がかかり、腰の筋肉や靭帯に突然の痛みやけいれんが生じる状態を指します。一般的には急な動作で腰をひねったり、突然の不自然な動きが引き金となりますが、それだけでなく、日々の生活習慣やクセ、疲労の蓄積や身体の歪みの状態が大きく関わって来ます。

急な痛み:  腰部に急激な痛みや強い緊張が生じます。

筋肉の緊張:　 腰部の筋肉が硬直し、触れると痛みを感じることがあります。

ぎっくり腰の主な原因は、腰部に急激な負荷やストレスがかかることが主な要因ですが、その前提として筋力の低下、姿勢の悪さやクセ、運動不足による組織の柔軟性の欠如、加齢や靭帯を構成する組織の変性などが挙げられます。

一般的な治療方法には次のようなものがあります

マニュアルセラピー: 　様々な手技療法が使われます。これには、マッサージ、ストレッチ、関節の調整や操作、矯正などが含まれます。これらの手技は、筋肉の緊張を和らげたり、骨、関節の位置や動きを改善することで身体の歪みや過度にかかっている負荷を取り除き、身体本来の動きを取り戻します。

運動療法: 　特定の運動やエクササイズを指導します。これには、腰の筋肉を強化したり、身体の歪んだ部分の修正や姿勢を改善するためのエクササイズが含まれます。また、柔軟性を高め、腰部の安定性を向上させるストレッチや運動も含まれます。

温熱療法と冷却療法: 　炎症を和らげるために温熱療法（温めること）や冷却療法（冷やすこと）が使われることがあります。氷や温湿布を使ったり、温めたりすることで痛みや炎症を軽減することができます。

装具やコルセットの使用：　症状が酷い時は安静を図るのが第一ですが、痛みが酷い時やどうしても身体を動かさないといけない時にはサポーターやコルセットを使用することで悪化予防と損傷部分の安定化を図ります。

姿勢指導:　 適切な姿勢を維持するためのアドバイスや指導が含まれます。正しい座り方や立ち方、物を持ち上げる際の姿勢などを学び、身体の一部分に負担が集中させないことが重要です。